今回は良い税理士と悪い税理士について、解説してきたいと思います。良い・悪いというのは一概には判断しづらい部分もありますが、事業者側にとって良い・悪いという基準でまとめてみました。
良い税理士の特徴
良い税理士の特徴は自分のことを「サービス業」として認識しており、積極的に節税提案などを行ってくれる税理士です。常に事業者側の見方に立ってくれるので、税務調査が発生したときも安心できます。
- 料金表がある、もしくは明確な料金提示が可能
- サービス業であることを意識している
- 銀行・公的機関からの資金調達・融資の経験豊富
- 事業主に不必要なサービスを差し引きしてくれる
- 会計ソフト選びから操作の仕方を教えてくれる
- 自分の業種での節税を模索してくれる
- 無資格な担当ではなく税理士資格保持者が担当してくれる
- 常に事業主の味方であってくれる
- 応対のレスポンスが早い
- わかりやすく説明できるように工夫する
- 経営革新等支援機関として認定されてる
- 年配税理士の場合、後継者対策が万全そうである
悪い税理士の特徴
悪い税理士の特徴は「サービス業」と認識しておらず、クライアントに対して高圧的・横着な態度を取るような税理士です。また、内勤が多い仕事柄なのかもしれませんが、ビジネスマナーが欠落しているケースも多くあります。
- 顧問料金やスポット業務の料金表がない
- 高圧的な態度を取るため相談しにくい
- 節税や補助金の提案をしない
- 手書きの帳簿を作成している
- 納税額を最適化するよりも正確な納税にこだわる
- 税務調査の際に税務署の味方をする
- 訪問回数が極端に少ない
- 応対のレスポンスが遅い
- 説明がわかりにくい
- 上から目線で対等な関係性が築けない
- ミスがあってもアフターケアがなく、謝罪がない
- 基本的に連絡しないと連絡がない受け身の姿勢
- 年配税理士がひとりでやっており、先行きが不安
何を税理士に求めるか明確にしよう
良い税理士、悪い税理士をまとめましたが、良い税理士を見つけるために一番大切なことは、「税理士に何を望んでいるのか」をはっきりさせることです。弊社で事業主側から頂くご相談内容やご要望として多いものを5つ挙げてみました。
- 決算や申告や記帳、すべてを丸投げしてしまいたい。働くことに集中したい
- 経営改善したいが決算書がうまく読めない、解説してくれる優しい先生や参謀役が欲しい
- お金が残るようにしたいのだが、税金対策・納税額を最適化する指導者を求めている
- 業種柄なのか、地域的になのか税務調査が多い。駆けつけてくれる人と契約して安心したい
- 売上も上がって法人に成ることを意識しているが、さすがにこの先を一人でこなせる気がしない
まとめ
どんな税理士を探せば良いかわからない方は「税理士を探す・選ぶ7つのポイントとは?」で良い税理士を探す方法をまとめていますのでご確認ください。
今契約している顧問税理士がいる場合は、この悪い税理士に当てはまっていないかチェックしてみても良いでしょう。3つ以上当てはまっている場合は、変更を検討してみた方がよいかもしれません。