作成日:2026.06.29  /  最終更新日:2026.06.29

クラウド税理士おすすめ比較|オンライン顧問のメリットと料金相場

クラウド税理士とは、freeeやマネーフォワードクラウドといったクラウド会計ソフトを前提に、チャットとオンライン面談だけで全国どこからでも顧問契約を結べるタイプの税理士サービスです。来所も郵送も不要で、銀行口座やクレジットカードの明細が自動で会計データに反映されるため、税理士と数字をリアルタイムで共有できます。結論として、地方に住んでいて近くに合う税理士がいない方や、対面のやり取りに時間を取られたくないフリーランス・中小企業には、オンライン特化型のクラウド税理士が現実的な選択肢です。この記事では、クラウド税理士の仕組みと料金相場、freee・マネーフォワード対応のおすすめサービス5社を、公式情報をもとに比較します。

この記事の目次

クラウド税理士はチャットとオンライン面談で全国対応する税理士

クラウド税理士とは、クラウド会計ソフトとオンラインツールを使い、事務所に出向かなくても税務顧問を受けられるサービスの総称です。従来型の税理士が対面・紙の資料・郵送を前提にしていたのに対し、クラウド税理士はチャットとビデオ会議、クラウド上での会計データ共有で業務を完結させます。

来所不要でチャット相談ができる

クラウド税理士の最大の特徴は、税理士の事務所に行く必要がない点です。日々の質問はChatworkやSlackといったチャットツールでやり取りし、面談が必要なときはZoomやGoogle Meetでつなぎます。後ほど紹介するユアクラウド会計事務所は、Slack・Chatworkでのチャット相談とZoom・Google Meetでのビデオ会議に対応していることを公式に明示しています(出典 ユアクラウド会計事務所 料金・サービス)。

地方在住の方にとって、これは大きな利点です。これまでは近隣の税理士から選ぶしかありませんでしたが、オンライン完結なら都市部のIT・スタートアップに強い税理士にも依頼できます。(対面前提の事務所だと、片道1時間かけて月1回通うだけで半日が消えます)

クラウド会計でリアルタイムに数字を共有できる

クラウド税理士はfreeeやマネーフォワードクラウドを使うため、銀行口座やクレジットカードの入出金が自動で取り込まれ、仕訳が半自動化されます。経営者と税理士が同じデータをいつでも見られるため、月末にまとめて資料を渡す必要がありません。

比較項目 従来型(対面) クラウド税理士(オンライン)
面談 事務所への来所が基本 Zoom等のオンライン面談
日常の相談 電話・メール・来所 チャット(Chatwork・Slack)
資料の受け渡し 紙・郵送・持参 クラウド会計で自動連携
会計ソフト インストール型が多い freee・マネーフォワードが前提
対応エリア 事務所の近隣中心 全国対応

クラウド会計対応かどうかは、もはや税理士選びの差別化ポイントではなくなりつつあります。重要なのは、クラウド会計を前提に業務フローそのものをオンライン化しているかどうかです。

クラウド税理士の顧問料は月額1〜3万円が中心

クラウド税理士の月額顧問料は、おおむね月額1〜3万円が中心です。オンライン完結で人件費や移動コストを抑えているぶん、従来型より顧問料を低めに設定しているサービスが目立ちます。

個人事業主は月額1万円台から依頼できる

個人事業主・フリーランスの場合、クラウド税理士なら月額1万円前後から依頼できるケースが珍しくありません。後述するユアクラウド会計事務所は決算料0円で月額1万円から、クロストon-lineは月額8,250円からという料金を公式に掲示しています。

事業規模 クラウド税理士の月額顧問料の目安
個人・小規模(売上500万円以下) 月額1〜1.5万円
個人・法人(売上1,000万円前後) 月額1.5〜2.5万円
法人(売上3,000万円前後) 月額2.5〜4万円

ただし、この月額に何が含まれるかはサービスによって異なります。決算料が顧問料に含まれているか別途かかるか、記帳代行が込みか追加かは、契約前に必ず確認してください。(月額の安さだけで選ぶと、決算月に十数万円の決算料を別請求されて慌てるパターンがあります)

記帳代行を自分でやれば顧問料を下げられる

クラウド税理士の多くは、記帳を自分で行う「自計化プラン」と、記帳まで任せる「丸投げプラン」を分けています。クラウド会計は銀行明細やカード明細を自動で取り込むため、自計化のハードルは従来より下がっています。自分で記帳すれば月数千円分の代行料を節約できます。(とはいえ、本業が忙しい時期は丸投げにした方が結果的に安く済むこともあります)

自分の事業規模に合う料金感がわからない場合は、税理士ドットコムの無料相談でクラウド会計対応の税理士から見積もりを取り、相場感をつかんでおくと比較しやすくなります。

クラウド税理士おすすめサービス5社

freeeまたはマネーフォワードクラウドに対応し、全国オンラインで顧問契約できる税理士サービスを5社紹介します。料金や対応クラウド会計ソフトは各社の公式サイトで確認できた情報のみを記載しています。自分の事業規模と使いたい会計ソフトに合わせて選んでください。

ユアクラウド会計事務所

ユアクラウド会計事務所

参照元 https://ur-cloud.jp/

  • freee・マネーフォワード・弥生会計NEXTに対応するクラウド会計専門
  • 月額1万円から、全プラン決算料0円の定額制
  • Slack・ChatworkとZoom・Google Meetで全国オンライン対応

ユアクラウド会計事務所は、税理士法人クラウドパートナーズが運営するクラウド会計専門の会計事務所です。freee・マネーフォワードクラウドに加え、法人向けには弥生会計NEXTにも対応しており、使いたいクラウド会計ソフトに合わせて選べます。全プランで決算料が0円、月額の定額料金のみという明朗な料金体系が特徴です。

チャットはSlack・Chatwork、ビデオ会議はZoom・Google Meetに対応し、オンラインで全国どこからでも依頼できます。記帳代行込みのプランと自計化プランの両方が用意されています。(決算料を別請求されないとわかっているだけで、年間の費用が読みやすくなります)

料金体系

プラン 料金
月額顧問料(個人・法人共通の基本) 月額10,000円〜
決算料 0円(月額に含む)
運営会社
税理士法人クラウドパートナーズ
月額料金
10,000円〜(決算料0円)
対応クラウド会計
freee・マネーフォワードクラウド・弥生会計NEXT(法人のみ)
対応エリア
全国(オンライン対応)
URL
https://ur-cloud.jp/

クロストon-line

クロストon-line

参照元 https://crosst-tax.jp/cloud-advisor/

  • 月額8,250円からのオンライン完結型クラウド顧問
  • freee会計の導入支援に対応
  • 資料提出も面談もオンラインで完結

クロストon-lineは、大阪のクロスト税理士法人が運営するオンライン完結型のクラウド顧問サービスです。クラウド会計の活用とペーパーレス化、チャットツールの利用で無駄なコストを省き、月額8,250円からという低価格を実現しています。資料の提出から面談まですべてオンラインで完結する点を公式に掲げています。

日常の相談はChatworkで行え、記帳まで任せる丸投げプランと、記帳チェックのみの自計化プランから選べます。freeeを使いたい個人事業主・スタートアップに向いています。(月8,250円という水準は、対面型の標準的な顧問料の半額前後です)

料金体系

プラン 料金
クラウド顧問(基本) 月額8,250円〜
自計化プラン 記帳チェック対応
丸投げプラン 記帳代行を含む
運営会社
クロスト税理士法人
月額料金
8,250円〜
対応クラウド会計
freee会計
対応エリア
全国(オンライン完結)
URL
https://crosst-tax.jp/cloud-advisor/

世良税理士事務所 オンライン税務顧問

世良税理士事務所 オンライン税務顧問

参照元 https://sera-tax.jp/komon-online/

  • マネーフォワードクラウド会計の公認メンバー資格を保有
  • 法人・個人とも月額11,000円から、売上規模別の明確な料金
  • Zoom面談は早朝・夜間・土日にも対応

世良税理士事務所のオンライン税務顧問は、京都市の世良税理士事務所が提供する全国対応のサービスです。マネーフォワードクラウド会計の公認メンバー資格を持ち、クラウド会計を前提とした顧問業務を行っています。法人・個人とも売上5百万円以下なら月額11,000円からと、売上規模ごとに料金が明示されているため費用を見積もりやすい構成です。

Zoomを使ったオンライン面談は早朝・夜間・土日にも対応しており、日中に時間を取りにくい経営者でも相談しやすい体制です。記帳代行は50仕訳ごとに5,500円という従量制で公開されています。(仕訳数で料金が決まるため、取引が少ない事業ほど割安になります)

料金体系

区分 月額顧問料
法人(売上5百万円以下) 11,000円〜
法人(売上1億円以下) 38,500円〜
個人事業者(売上5百万円以下) 11,000円〜
個人事業者(売上1億円以下) 27,500円〜
記帳代行 50仕訳ごとに5,500円
運営会社
世良税理士事務所
月額料金
11,000円〜
対応クラウド会計
マネーフォワードクラウド会計
対応エリア
全国(オンライン対応)
URL
https://sera-tax.jp/komon-online/

しんこうONLINE

しんこうONLINE

参照元 https://shinko-online.jp/

  • 名古屋拠点で全国対応するオンライン完結型の税務顧問
  • マネーフォワードクラウドを活用
  • 相談はChatwork中心、面談はZoom対応

しんこうONLINEは、税理士法人しんこう会計(名古屋市)が運営するオンライン完結型の税務顧問サービスです。マネーフォワードクラウドを活用し、IT・スタートアップ企業を中心に支援しています。オンライン対応が基本のため対象エリアが限定されず、全国どこからでも依頼できます。

日常の相談は主にChatworkで行い、面談はZoom等のオンラインで実施します。記帳や決算処理まで任せられる体制が整っています。(チャット主体だと、電話のように相手の都合を気にせず質問を投げられるのが地味に楽です)

料金体系

区分 月額顧問料
個人事業主 月額20,000円〜
法人 月額25,000円〜
運営会社
税理士法人しんこう会計
月額料金
20,000円〜(個人)・25,000円〜(法人)
対応クラウド会計
マネーフォワードクラウド
対応エリア
全国(オンライン対応)
URL
https://shinko-online.jp/

オンライン・クラウド会計税理士事務所

オンライン・クラウド会計税理士事務所

参照元 https://online-cloud.jp/

  • 顧問料9,980円からのオンライン完結型
  • 年6回のオンライン面談、チャット質問は無制限
  • 銀行・カードの出入金情報を自動入力して記帳を効率化

オンライン・クラウド会計税理士事務所は、公認会計士が代表を務めるオンライン完結型の事務所です。クラウド会計ソフトとオンライン会議ツールを使い、顧問料9,980円から全国対応のサービスを提供しています。社労士・行政書士とも提携しており、税務以外の相談にもつなげられる体制です。

年6回のオンライン面談に加えてチャットでの質問は無制限という、相談のしやすさを前面に出した設計が特徴です。銀行やカードの出入金情報を自動入力することで記帳代行料を抑えられる点も公式に掲げています。(質問無制限だと、些細なことでも気軽に聞けるので税務の不安が溜まりません)

料金体系

項目 内容
月額顧問料 9,980円〜
オンライン面談 年6回
チャット質問 無制限
運営
オンライン・クラウド会計税理士事務所
月額料金
9,980円〜
対応クラウド会計
クラウド会計ソフト(口座・カード自動連携)
対応エリア
全国(オンライン対応)
URL
https://online-cloud.jp/

クラウド税理士5社の対応クラウド会計と料金の比較

紹介した5社について、対応するクラウド会計ソフト・月額料金・記帳代行・オンライン面談の対応状況を一覧にまとめます。各項目は公式サイトで確認できた内容のみを記載しています。

サービス 月額料金 freee マネーフォワード 記帳代行 オンライン面談
ユアクラウド会計事務所 10,000円〜 対応 対応 あり(プラン制) Zoom・Google Meet
クロストon-line 8,250円〜 対応 記載なし あり(丸投げプラン) オンライン完結
世良税理士事務所 11,000円〜 記載なし 対応 あり(50仕訳5,500円) Zoom
しんこうONLINE 20,000円〜 記載なし 対応 あり Zoom
オンライン・クラウド会計税理士事務所 9,980円〜 記載なし 記載なし あり(自動入力) 年6回

上記の料金・対応ソフトは各社公式サイトで確認できた情報をもとにしていますが、プランや事業規模によって変動します。「記載なし」は公式サイト上で明示が確認できなかった項目であり、対応していないことを意味するものではありません。最新の料金と対応ソフトは契約前に各社へ直接確認してください。

freeeを使いたいならユアクラウド会計事務所かクロストon-line、マネーフォワードクラウド中心ならユアクラウド会計事務所・世良税理士事務所・しんこうONLINEが候補になります。複数のクラウド会計に対応している事務所を選んでおくと、後からソフトを乗り換えたくなったときも安心です。

クラウド税理士のメリットは全国の税理士を選べること

クラウド税理士の最大のメリットは、住んでいる地域に縛られず全国の税理士から選べる点です。一方で、対面ならではの安心感が薄いという弱点もあります。両面を理解したうえで判断してください。

地方でも都市部の専門性が高い税理士に頼める

従来は、近隣に自分の業種に詳しい税理士がいなければ妥協するしかありませんでした。クラウド税理士なら、IT・スタートアップやEC、フリーランスに強い都市部の税理士にもオンラインで依頼できます。移動時間や交通費がかからないぶん、面談以外の時間を本業に回せます。

クラウド会計連携で経理の手間が減る

クラウド会計は銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込むため、手入力の手間が大幅に減ります。税理士と同じデータをリアルタイムで共有できるので、資料を集めて郵送する作業も不要です。月次の数字を常に把握できることで、資金繰りや経費の判断も早くなります。

対面の安心感が薄くデメリットになる場合もある

一方で、顔を合わせて相談したい方には物足りなさが残ります。チャット中心のやり取りは、文章で状況を説明するのが苦手な方にとってはかえって負担になることもあります。また、クラウド会計の初期設定や口座連携は自分で行う必要がある場面もあり、ITに不慣れだと最初のハードルを感じるかもしれません。(最初の口座連携だけは画面共有で手伝ってもらえるか、契約前に聞いておくと安心です)

クラウド税理士が向いている人と向かない人

クラウド税理士は誰にでも最適というわけではありません。自分の状況に合うかどうかを以下で確認してください。

向いている人はオンライン完結を望む事業者

  • 地方在住で近くに合う税理士がいない
  • freeeやマネーフォワードクラウドをすでに使っている、または使いたい
  • 来所や郵送の手間をなくし、本業に時間を使いたい
  • チャットで気軽に質問できる環境を求めている
  • 顧問料をできるだけ抑えたいフリーランス・小規模法人

向かない人は対面重視・現金商売の事業者

  • 顔を合わせてじっくり相談しないと不安が残る
  • パソコンやスマホの操作に強い苦手意識がある
  • 現金取引が多く、クラウド会計の自動連携の恩恵を受けにくい
  • 相続や事業承継など、対面での込み入った相談が中心になる

現金商売が中心の事業や、相続・事業承継のように対面で資料を見ながら進めたい相談が多い場合は、地域の対面型税理士の方が合うこともあります。どちらが自分に向くか迷う場合は、税理士ドットコムの無料紹介サービスで希望を伝え、オンライン対応の税理士と対面型の税理士を両方紹介してもらって比較するのが確実です。

クラウド税理士に関するよくある質問

クラウド会計を使えば税理士はいらないのか

クラウド会計を導入しても、税理士が不要になるわけではありません。クラウド会計は記帳を効率化するツールであり、決算書の作成や税務判断、税務調査への対応までは自動化されません。全国には令和8年5月末時点で約8万2千人の税理士が登録しており、クラウド会計を前提にした顧問サービスも増えています(出典 日本税理士会連合会 税理士登録者数)。記帳は自分で行い、申告や相談だけ税理士に任せる使い方も可能です。

freeeとマネーフォワードのどちらに対応した税理士を選ぶべきか

すでに使っているクラウド会計があるなら、それに対応した税理士を選ぶのが基本です。これから導入する場合は、税理士が得意なソフトに合わせると初期設定や運用のサポートを受けやすくなります。両方に対応している事務所を選んでおけば、後から乗り換えても顧問契約を続けられます。

クラウド税理士は対面の税理士より質が落ちるのか

オンライン対応であることと税理士の実力は関係ありません。むしろクラウド会計を前提に業務をオンライン化している事務所は、IT活用やレスポンスの速さに強みを持つことが多いです。重要なのは対面かオンラインかではなく、自分の業種の実務を理解し、質問に早く返してくれるかどうかです。

クラウド会計の月額費用は別途かかるのか

freeeやマネーフォワードクラウドの利用料は、税理士の顧問料とは別に発生するのが一般的です。ただし、事務所によっては会計ソフトの利用料が顧問料に含まれていたり、優待価格で導入できたりする場合もあります。契約前にソフトの費用が別途かかるかを確認しておきましょう。

最後に

クラウド税理士は、freeeやマネーフォワードクラウドを前提に、チャットとオンライン面談で全国どこからでも顧問契約を結べるサービスです。月額1〜3万円が中心で、来所や郵送の手間がなく、地方に住んでいても都市部の専門性が高い税理士に依頼できます。一方で対面の安心感は薄いため、自分が何を重視するかを整理したうえで選ぶことが大切です。今回紹介した5社のように、対応するクラウド会計ソフトと料金は事務所ごとに異なるので、複数を比較して自分の事業規模と使いたいソフトに合うものを選んでください。

どのクラウド税理士が自分に合うか迷っている方は、税理士ドットコムの無料紹介サービスを活用してみてください。freeeやマネーフォワードに対応したオンライン顧問の税理士を、希望条件に合わせて無料で紹介してもらえます。

執筆者
松下早紀
松下 早紀

税理士事務所・法律事務所で長年勤務した経験を生かし、税理士の選び方や税理士報酬の仕組みなどを解説しています。税理士は一度契約すると、なかなか変更しづらいものの、探す手段も限られています。後悔しない税理士探しをするために税理士ドットコムで最適な税理士選びをオススメします。